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インプラント治療:ここまでのまとめ [デンタルインプラント]

主観的に歯が入るまでのインプラント治療について書き連ねてきたが,ここでそのまとめを試みたい.

まだこれから何らかのトラブル(インプラントの脱落など)が有り得ないとはいえないが,ひとまず施術が成功裏に終了した今現在としては,ブリッジよりインプラントを選択してよかったと思う.それはやはり,喪失した歯以外の歯を傷つけることがなかったこと,そして,診療回数自体はさほど多くなかった,という点から言える.

インプラントで非常に気になる,治療期間と費用であるが,私の場合208日と約48万円という結果であった.おそらく,治療期間は平均的なそれよりも長く,費用的には若干高め,というところではないだろうか.

治療期間については,大学病院ということもあり,担当医師,特に補綴科の先生が多忙でなかなか診療予約がとれない,ということが大きく効いている.インプラント埋入手術を初診から56日目で行った後,人工歯冠取り付けまで152日を要しているのは,そういう理由である.しかし,インプラントと骨の融合を待つ時間を多く取れた,という意味では良かったのかもしれない.また,費用の支払い間隔が広がった,という点は,懐に優しい効果をもたらしたかもしれない.ただ,確定申告で高額医療費控除を請求する場合,年度をまたいでしまったのは良くないかもしれない.

費用については,インターネットをぼんやり眺める限りにおいては,私のケースは若干高額であるようだ.ただ,私が受診した大学病院はインプラント専門部署を有し,施術等の技術や対応に不安を覚えることはほとんど無かったので,金額に見合った医療サービスを受けられたのではないかと感じている.

治療期間や費用を選択する,ということは,すなわち受診医療機関を選択する,ということであると思うのだが,私の場合はかかりつけ歯科医の紹介で受診したので,ここで迷うことは無かった.私には医療機関の技量や自費診療に設定された金額の妥当性を短時間で見抜く力はとても無いので,紹介状を書いてもらったのはありがたかった.そう考えると,普段お世話になる歯科医の先生に信頼できる方を選ぶ,というのが,良い施術への第一歩のようにも思う.

なんにせよ,歯は大切にしなくては.

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インプラント治療(8)人工歯冠の取り付け,調整 [デンタルインプラント]

ようやく歯を入れる日がやってきた.

I先生のところに伺うと,歯体は既に出来上がっていて,見事なネジ穴が開いている.聞くと,35Nの力で締めるそうな.当たりがないかどうか慎重に調整した後,磨き工程のため取り外し.その隙に口腔内の写真を何枚も撮る.取り付けた後も,いろいろな角度から写真を撮影.さらに,レントゲンでインプラント埋入体との接合部分に隙間がないか確認して終了.予想よりずっと時間がかかった.なお,小さいながらも締め付けはトルクレンチで行われるようで,35Nのマーキングに合わせてネジを締めこんでいた.

インプラントに取り付ける歯は,通常の歯と違って下側がすぼまっている.そのため,歯磨きは慎重にしてほしいとのこと.この後,1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月と赤ちゃん検診のように状況を確認していく.一応ここまでが,インプラントによる喪失歯の補綴作業ということになるかな.

なお,紹介者である当方かかりつけ歯科の先生には,病院から報告書が送られるそうである.

(ここまで:初診から208日目,総費用476,616円)

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インプラント治療(7)型取り [デンタルインプラント]

今日はインプラント用の詳細型取り.いままでの型取りでは,金属の枠に型取り剤を盛って歯に押し付けていたわけだけど,今回はちょっと違う.前回の型取りをベースに,樹脂製の枠が用意されていて,インプラント部分だけ欠き取られている.その部分は,実際に口の中に当てながら,別の樹脂を使って詳細に埋めていく.最終的に,インプラント周辺へ樹脂を盛り上げてから,型に型取り剤を盛って型取りをする.

その際,インプラントのカバーネジは長いものに交換して,型の上に頭を出す.ネジの軸線を確認するのだろうか.普通の型取りより硬化に時間がかかるが,専用の枠を用意しているせいかあまり苦しくない.ネットを検索すると,この型取りの待ち時間が「地獄だった・・・」と書いている方が見受けられる.この病院でわざわざ予備の型を取るのは,精度の確保だけでなく患者の負荷軽減(つまり作業失敗リスクの低減)を図るためなのだろう.

通常より硬く,詳細な型取りをしたせいか,型を外すときは空気を吹き込みながら,かなり強く引っ張る必要があった.その後,かみ合わせのために上側も型取り.嘔吐反応を抑えるべく麻酔薬を掛けてくれたが,丁寧な施術のおかげで特に苦しむことはなかった.

なお,迷っていた歯の材質だが,結局目立たないセラミックにすることにした.

(ここまで:初診から180日目,総費用287,616円)

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インプラント治療(6)検査・予備型取り [デンタルインプラント]

なんとかキャップが外れることもなく2ヶ月が経過し,久しぶりに病院を訪れる.まずは患部のレントゲン撮影をして,M先生に伺う.レントゲン写真を確認したところ,特段問題ないとのことで,キャップを増し締めして完了.ここから先は口腔外科ではなく補綴科に行くことになる.

補綴科ではI先生のお世話になる.といっても,施術してくれるのは若い方.インプラントの上部構造体は,正確な型をとるためか,「型をとるための型」を用意する必要があるそうな.なので,今日は普通に下の歯の型を取った.若い歯科医さんが丁寧に小型の型を使ってくれたので,特に気分が悪くなることも無く無事に終了.次回の「本番用型取り」は少し時間がかかるとのこと.

なお,インプラントの固定には,ネジを使うタイプとセメントで接着するタイプがあるが,先生のお奨めはメンテナンスが容易なネジ止め.材質について希望を聞かれたのだが,どうしたものか.セラミックは審美的に良いが,割れることがあるらしい.金属製は丈夫だが,銀色で目立つ.とりあえず宿題として,今回は終了.

(ここまで:初診から152日目,総費用287,616円)

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インプラント治療(5)術後検査・抜歯 [デンタルインプラント]

インプラント近影手術の2日後,術後の検査を行う.まずはパノラマレントゲンを撮影し,現物と併せてチェックする.レントゲンにくっきりインプラント体の影が映っているが,どうみてもネジである.初期固定は良好で,特段問題ないとのお話.一回法でキャップ(ヒーリング・アバットメントというのかな?)が歯肉の上に出ているが,もしこのキャップが取れてしまった場合は夜間でも緊急外来に来いとのこと.歯肉がすぐにかぶさるので,再手術が必要になってしまうらしい.ちなみに,インプラント体の埋入力は40Nとのことであった.

手術から2週間ほど間を空けて抜糸.術部の状況を確認してささっと糸を抜く.特段の問題もなくすぐに終了.これから2ヶ月ほど間を空け,骨とインプラントが十分癒着するのを待つとのこと.その後,レントゲンで術部の状況を確認してから,歯の型取り等をするのだそうだ.

ところで,「キャップはしっかり締めましたから大丈夫でしょう」・・・M先生はこう言っていたが,食事のときに右側でも噛み始めると,これが緩むのだ!洗面所で「まさか緩んでないよねー」と覗くと,刻印の位置がずれてる.キャップに刻印があってよかった・・・って,そういう話か?これ以降,毎晩寝る前に増し締めした.指で回せるので,そんなに大変ではないのだが,鏡を見ながらだとつい逆方向に回してしまうのが難点だ.

(ここまで:初診から67日目,総費用287,616円)

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インプラント治療(4)インプラント埋入手術 [デンタルインプラント]

いよいよインプラント埋入の施術日になってしまった.私にとって,生まれて初めての「手術」である.

指定された時刻より早く病院入りすると,体調チェックのため体重を計測し,一休み.手術室入室直前にトイレに行き,M先生と術前面談.相変わらず泰然と手術内容の説明を受け,同意書にサインしたら更衣室に向かう.このとき,先生が準備したインプラント等を見せてもらう.埋入予定のインプラントは長さ11.5mm,径3.75mmとのことだったが,切開後の状況に応じて対応できるよう長さ10.5mmや径4.00mmのものも用意されていた.

フロアの隅にある狭い更衣室にて,手術着を渡され,ロッカー前で着替える.パンツ以外は脱いで,ホテルの浴衣のような手術着を着て,キャップをかぶる.学生さんと思しき若者が2名ついてきた.

手術室では,介護ベッドのような,上半身のみ起き上がるタイプの手術台の上に横になった.麻酔科の先生及び看護士さん(どちらも女性)がテキパキと準備をしてくれる.今日の手術では,静脈内鎮静法という一種の麻酔を使うのだ.静脈内鎮静法はいわゆる麻酔とは違うそうなのだが,私は手術中ほとんど眠っていた.

右手には血圧計を巻く.一度測るのみかと思ったら,定期的に自動計測するようだった.指先には脈拍を測るクリップを装着し,胸には心電計の電極をつける.左手に点滴(麻酔用)を入れたら,楽なポーズをとる.ベッド付属のバンドで,体をゆるく拘束して手術開始である.バンドで拘束するのは,眠っているときに腕が落ちたり不用意に動いたりしないためだろう.

手術台に横になると,丸い手術用照明が目に入り,少々緊張する.しかし,静脈内鎮静法のせいか,すぐに眠ってしまった.何か痛いなー,と思って目を覚ます.最初は状況がわからなかったが,縫合のところで目を覚ましたようだ.麻酔科の先生はちょうどいいところで目を覚まさせたと思うが,縫合中はちょっと痛かった.

すぐに縫合も完了し,起き上がって更衣室に戻る.案外ラフなものだと思う.自分ではキリっとまっすぐ歩いているつもりだったが,M先生から後で「結構ふらついていた」と言われた.更衣室に椅子も用意していただいたが,特に着替えに問題はなかった.

着替えた後,スタスタと歩くM先生を追って口腔外科外来に戻り,手術の経過と本日の注意事項を説明してもらう.麻酔が残った頭で大丈夫なのかよ,とちょっと思ったが,まあそんな大層なものではないのだろう.

手術の経過について,相変わらず泰然としたM先生は「特に問題ありません」としか言わない.疑ってもしょうがないので,そうなのだろう.正確に測ったわけではないが,手術台に横になってから立ち上がるまで45分というところであった.

顎の骨の外側が低い,という点が以前から指摘されていて,埋入箇所の頂部を削るかも,とか,顎の奥の骨を移植するかも,とか言われたが,どちらもやってないとのことであった.また,埋入したのも,予定通り長さ11.5mm,径3.75mmのものとのこと.

術後の注意事項は,(1)当日の入浴は避ける(シャワー程度はOK),(2)硬いものは食べない,(3)ハブラシは当てない,(4)当日はハミガキ粉はつかわない,(5)しっかり薬(抗生物質)を飲む,(6)当日は飲酒しない,(7)しっかり休む,であった.術後チェックのため,レントゲンの予約をとって本日はおしまい.

なお,予想していたより病院を出た後の痛みは強かった.やはり骨に加工をしたからだろうか.だからといって,行動や思考が制約されるほどの痛みはなく,抜歯のときと大体同様であった.

(ここまで:初診から56日目,総費用287,616円)

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インプラント治療(3)術前検査・治具合わせ [デンタルインプラント]

インプラント手術に備えて,術前検査を行う.検査って口の中を見るのかと思ったら,身長・体重・血圧・採血・心電図と,いわゆる健康診断的内容.検査後,看護婦さんとブリーフィングをして終了.当方,喫煙や飲酒の慣習もなく,年齢もまだまだ若い(つもり)なので,特段の問題はない様子であった.

日を改めて,補綴部門のI先生に伺う.インプラントを行う周辺の歯にあわせた,透明樹脂製の治具ができあがっていた.歯列にあてがうと,治具に開けられた穴がインプラント埋入荷所と合致するようになっている.今日は治具を実際に歯に嵌めて,ゆるみがないか確認.治具はごく軽量で,強度的なものは求められていない様子であった.

これで,手術前の準備は完了.

(ここまで:初診から54日目,総費用70,875円)

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インプラント治療(2)CT撮影・問診・型取り [デンタルインプラント]

インプラントの手術計画を立てるにあたって,S大学病院ではレントゲンだけでなくCT撮影も行う手順であった.

CT撮影は生まれて初めてだったが,SFチックな挙動にドキドキする.基本的には寝ているだけで全自動撮影が行われるので楽だが,アゴが動かないようにツバを飲まないようにする,という指示を守るのがちょっと辛い.撮影後すぐに画像をチェックして,撮像対象が動いてしまっていないかチェックする.幸いにして一発OKが出た.

日を改めて,CTの結果を見ながらM先生と相談.M先生は当然ながらインプラントGO!なのだが,一部骨を移植する可能性を言われる.具体的に言うと,インプラントを埋め込んでそれが機能するためには,当然ながらそれを支える顎の骨が十分な厚みを持っていることが必要になる.しかるに,当方の顎の骨は若干外側が薄く,その部分に別の場所から骨を持ってきて盛る,ということが必要になるかもしれない,ということだ.

CTやレントゲン画像を見ながら,M先生の説明を受ける.下顎にある神経の位置から考えて,インプラントは長さ11.5mmのものになりそうとのことだった.なお,私が予定しているインプラントは,補綴する歯が1本だけなので当然ながら一本のみである.

その後,上部構造体を作る部門(補綴部門)のI先生(男性)のところに行く.S大学病院にはインプラントセンターなるインプラント専門部署があり,I先生はそこの所属である.

口内の状況をチェックし,写真撮影の後,下の歯の型を取る.これを使って,インプラント時の治具を作るそうな.I先生はM先生と比べると落ち着いた感じの方.骨の移植についても,M先生より「可能性が高そう」とのコメントをいただいた.

なお,インプラントは残念ながら自費診療なのだが,この病院は支払いにはクレジットカードが使える.多額の現金を持ち歩かなくて済むのでありがたい.

(ここまで:初診から14日目,総費用39,375円)

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インプラント治療(1)病院訪問 [デンタルインプラント]

紹介状を手に,S大学病院に行く.ここは歯科専門の病院なのだ.

紹介状のある初診優遇,と書いてある割に待たされた後,口腔外科に通される.担当はM先生という女医さん.お世辞抜きで美人女医だが,「こまけえことはいいんだよ」という泰然としたところがある.当然といえば当然だが,インプラント実施の方向でガンガン話が進む.「今日から自費診療でいいですか?」となり,パノラマレントゲン撮影等を行う.それらの結果,骨の厚み等は十分だろうとの診断.手術と人工歯冠取り付けについておおよその計画を立てる.

以前にも書いたが,ひとたび病院に足を踏み入れたら,インプラントするかどうか迷う,というようなことは許容されない雰囲気だ.まあ,病院としても,検査して問題がないのに迷われても・・・あんたがインプラントしたいって来たんでしょ,というところなのだろう.

(ここまで:初診から1日目,総費用7,875円)
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インプラントに至るまで(2) [デンタルインプラント]

当初,S先生はインプラントに消極的であった.外科的手術であるし,高くはないが失敗のリスクもある.下顎の神経を傷つけるとマヒがでる可能性もあるし,自費診療だからお金もかかる.ブリッジのほうが良いのではないか.

しかし,ブリッジをするとなると,前後の歯を削り,大きな被せ物を作らなくてはならない.虫歯の多かった私にしては珍しく,右5番・7番は健全な歯であった.これらの歯を削り,6番の負荷を負担させるというのは,長期的にみて不安であった.特に,健全な歯を削るとなると,治療中は痛みを感じることになるため,結局は神経を抜くような措置が必要になるかもしれない.さらには,審美的に優れたブリッジを作成するとなると,インプラントに近い金額がかかるかもしれない.

ここで,抜歯後の骨や歯肉の回復を待つ必要があったのは幸いであった.その間,だいぶ古くなった他の歯の被せ物を一通りやり直すことにし,治療の機会のたびにS先生と相談した.

経験して分かったことだが,大きな歯科のインプラントセンターのようなところは忙しい先生も多いし,その本分からして,健康上の問題等がなければインプラントを実施する方向で話を進めてくる.インプラントするかしないか迷う,というステージは,基本的に自分で情報を集めて判断しなくてはいけないのだ.S先生と長きに渡り相談できたのは,誠に幸運であった.

抜歯から1年半がたち,抜歯箇所以外の全ての処置が完了した.歯肉もかなり回復し,骨にも異常はない.これ以上抜歯箇所を空けておくと,上の歯が下がってしまう.最終的にS先生と私は,インプラントを実施する,という判断に至った.S先生によれば,インプラント失敗時もブリッジという選択肢が考えられるという意味で,インプラントを先に試みるのもよかろう,とのことであった.

S先生ご自身はインプラント手術をなさらないので,近隣の大学病院へ紹介状を書いてくださった.これを持って,おっかなびっくりインプラントへの道に踏み出したのだった.
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