北イタリアでレンタカーを借りる [北イタリアから偉そうに]
イタリアは鉄道国であると共に自動車社会だ.レジャーに出かけたり,大型家電店やらIKEAやらにでかけるためには,車が必要だ.
多少不安はあるものの,我々もレンタカーを借りて使ってみた.レンタカー会社も各種あるが,なんとなく馴染みがあるAVISを選んでみた.
よく言われているとおり,イタリアではマニュアルトランスミッション(MT)車が多く,わが町のAVISにも(Hertzにも)MT車しか用意が無かった.ベネチア空港などではAT車も用意があるようだが.
初回の利用でエコノミークラスを指定したところ,黒いフォード・フィエスタがあてがわれた.ほぼ新車で,坂道発進の際に後退しない機構が付いていた.10年ぶりのMT運転では大いに助けになった.
子供用にジュニアシートも借りたのだが,日本の大手レンタカーと違って有料だ.また,GPS(カーナビ)も借りてみたが,PNDでフロントウィンドウに吸盤で取り付けるタイプだった.画面は小さいし,吸盤はすぐに外れるし,盗難が気になるしと良いことがないので,結局使わず.携帯+Google Mapで十分だ.
フィエスタは5速MTで,当初はクラッチを踏まずにエンジンをかけたり,ラウンドアバウトの入口でエンストしたりと散々だったが,慣れてくると活発な走りが楽しく感じられた.
レンタカーの殆どは,ヨーロッパで主流のディーゼルだ.小型車はもちろん,メルセデスのE,BMWの5ぐらいまで,ほぼ例外なくディーゼルだ.車外にいると,ガラガラという音がそれなりに気になるが,車内ではほとんど分からない.それよりも,ガソリンエンジンに比べて上限回転数が低く,ギアシフトのタイミングがイマイチ掴めない.ディーゼルはガソリンに比べてトルクが大きいから,低回転でつないでも良いのだろうが,どうも感覚的に怖くてブワーンと回してしまう.
それにしても,この地ではいまだにMT車がほとんどだ.妙齢の女性も上手に運転しているんだろうか.怪しまれない程度に覗き込んだところ,メルセデスはかなりATの割合が高いが,その他はランチア・デルタ,VWティグアンやBMWの3ぐらいまではMTが普通のようだった.最近はATのほうがMTより燃費が良いケースも多いと耳にするのだが,MT乗りのほうがカッコイイ,という感覚もあるのだろうか.
当方が漠然と妄想するところ,欧州は変速,特にシフトダウンの機会は多いが,ゼロ発進の機会が少ないのでMTでも良いのではないだろうか.日本は渋滞が多く,ゼロ発進とシフトアップの機会が多いので,停止中や発進時に面倒がなくトルク断絶のないATに人気が集まったのではないか.あるいはアメリカのように国土が広く,そもそも変速の機会があまりない国の場合,ATがイマイチでもあまり気にならないのだろう.
欧州の場合,ラウンドアバウトのように車の流れを止めない工夫が多くある.かといって停車はせずとも減速は必ず必要になる.かつてのATはシフトダウンが苦手だったため,欧州のユーザーに嫌われたのかもしれない.
電気自動車の時代が近づいている現在,内燃機関の不得手を補うトランスミッション,それも手動のもの,が今後どの程度残るのか,興味深いところだ.
多少不安はあるものの,我々もレンタカーを借りて使ってみた.レンタカー会社も各種あるが,なんとなく馴染みがあるAVISを選んでみた.
よく言われているとおり,イタリアではマニュアルトランスミッション(MT)車が多く,わが町のAVISにも(Hertzにも)MT車しか用意が無かった.ベネチア空港などではAT車も用意があるようだが.
初回の利用でエコノミークラスを指定したところ,黒いフォード・フィエスタがあてがわれた.ほぼ新車で,坂道発進の際に後退しない機構が付いていた.10年ぶりのMT運転では大いに助けになった.
子供用にジュニアシートも借りたのだが,日本の大手レンタカーと違って有料だ.また,GPS(カーナビ)も借りてみたが,PNDでフロントウィンドウに吸盤で取り付けるタイプだった.画面は小さいし,吸盤はすぐに外れるし,盗難が気になるしと良いことがないので,結局使わず.携帯+Google Mapで十分だ.
フィエスタは5速MTで,当初はクラッチを踏まずにエンジンをかけたり,ラウンドアバウトの入口でエンストしたりと散々だったが,慣れてくると活発な走りが楽しく感じられた.
レンタカーの殆どは,ヨーロッパで主流のディーゼルだ.小型車はもちろん,メルセデスのE,BMWの5ぐらいまで,ほぼ例外なくディーゼルだ.車外にいると,ガラガラという音がそれなりに気になるが,車内ではほとんど分からない.それよりも,ガソリンエンジンに比べて上限回転数が低く,ギアシフトのタイミングがイマイチ掴めない.ディーゼルはガソリンに比べてトルクが大きいから,低回転でつないでも良いのだろうが,どうも感覚的に怖くてブワーンと回してしまう.
それにしても,この地ではいまだにMT車がほとんどだ.妙齢の女性も上手に運転しているんだろうか.怪しまれない程度に覗き込んだところ,メルセデスはかなりATの割合が高いが,その他はランチア・デルタ,VWティグアンやBMWの3ぐらいまではMTが普通のようだった.最近はATのほうがMTより燃費が良いケースも多いと耳にするのだが,MT乗りのほうがカッコイイ,という感覚もあるのだろうか.
当方が漠然と妄想するところ,欧州は変速,特にシフトダウンの機会は多いが,ゼロ発進の機会が少ないのでMTでも良いのではないだろうか.日本は渋滞が多く,ゼロ発進とシフトアップの機会が多いので,停止中や発進時に面倒がなくトルク断絶のないATに人気が集まったのではないか.あるいはアメリカのように国土が広く,そもそも変速の機会があまりない国の場合,ATがイマイチでもあまり気にならないのだろう.
欧州の場合,ラウンドアバウトのように車の流れを止めない工夫が多くある.かといって停車はせずとも減速は必ず必要になる.かつてのATはシフトダウンが苦手だったため,欧州のユーザーに嫌われたのかもしれない.
電気自動車の時代が近づいている現在,内燃機関の不得手を補うトランスミッション,それも手動のもの,が今後どの程度残るのか,興味深いところだ.
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