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産業技術記念館にも行きました [日常]

w_shokki.jpg名古屋では駅近くのホテルに泊まったのだが,ノリタケの森の裏側?にトヨタ系の博物館があることに今頃気づいた.そこで,帰りの新幹線を少し遅らせて,その産業技術記念館にも行ってみた.

街中に古い建物が保存されているのは好印象.立派な受付エリアで入場券を買う.こちらは500円と,トヨタ博物館の半額だが,実演を含め展示には気合が入っている.じっくり見るには半日で足りるかどうか.

大きく繊維機械館と自動車館に分かれているのだが,繊維機械館のほうが見どころは多いかも・・・それにしても,トヨタ博物館より来場者は多いとはいえ,平日の閑散時間にも多くの係員が配置についている様はすごいというか,ちょっと恐ろしい.こちらは「豊田藩名古屋城」か.

博物館自体は,展示内容も保存建物も素晴らしく,大いに満足したのだが,こちらでもちょっと気になることが.どうもトヨタ関係者の見学が多いのか,胸にタグを下げたスーツ姿の人々が,当方(スーツではなく普段着)を怪訝そうに見ていく,ような気がしたのだ.こちとら正規料金の入場料を払っているのだが.被害妄想か.

妄想ついでにちょっと脱線するが,当方はトヨタの国内顧客に接する態度が内向きだなあ,という感覚を持っている.実際に顧客と相対する販売店の話ではなくて,ニュース等で見聞きする態度のこと.例えば,レクサスにスピンドルグリルを作ったときとか,東京モーターショーでレクサスのクーペを公開したときなどに,「トヨタ基準を大きく超える造形(=生産が大変だった)なんですよ」(例:リアフェンダーのプレス造形)といった話をした,と媒体に掲載されていたこと.

でも,本来は「それが顧客にどういう価値をもたらすのか」というのが重要であるはず.生産に関することを言うなんて,価格設定の言い訳をしているようなものだ.昔カーグラフィック誌の連載で,Ferrari 512BBのリアエンドの鋭いエッジをして「庶民的なお値段とはかけ離れた品の象徴」と読み解いていたが,こんな風に受け手に解釈してもらうのが華だろう.

ま,トヨタのことだから,大衆車はもとより高級車であっても大多数の顧客は法人(利権)需要であって,目利きなんていないだろ,と見抜いたうえでのことなのかもしれないが.

実際,マーケティングとしては間違っていないのだろうが・・・トヨタ博物館のレプリカ同様,ちょっと寂しい気分だ.

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