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イタリアの書店と日本の雑誌 [北イタリアから偉そうに]

w_stand.jpgイタリアでは,というより日本国外では,雑誌と書籍は売っている場所が違う.書店(Libreria)には書籍だけがあり,雑誌は新聞と一緒にタバッキやニューススタンドで売られている.

流通経路が違う,という事情も耳にするが,購買側から見ると「広告が入っているか否か」で分かれているように思えて興味深い.それが理由なのか,書店は非常に格調高い存在とされているように見える.

話は飛んで,私が一旦帰国して日本の床屋に行ったときのこと.例によって物欲雑誌が多数置いてあるわけだが,最近の景気動向のせいか「記事」自体がすごく減っているように思う.たまたまEという自動車雑誌を手に取ったのだが,内容のほとんどが広告か記事広告か記事広告のようなイメージ写真.もはや,雑誌というのは広告キュレーターなのだろう.

広告キュレーターに読み手がお金を払うのか・・・と釈然としないものの,そのキュレーターが信用できるなら,それもアリかもしれない.で,信用できるのか?それを見抜くのが大人・・・なのかもしれないが,プロとしてお金を取るなら,信用について積極的なアピールがあってもいいんじゃないだろうか.

また,広告とはっきりわかる「広告集」ならまだ良いと思うのだが,記事の中に偏向成分を仕込まれてしまうのはやっぱり気持ち悪い.『「純広告」は正規軍だからウソは書けない.でも記事やブログに仕込まれた広告は「民間軍事会社」だから何でもできる.』,こんな話も聞いた.

人から指図されるのが何よりキライ,というイタリア人の性格は,メディアリテラシーにおいては有効なのかも,と思うこのごろである.

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